そして父になる
ひとり映画を観る。
絶対に観たかった
「そして父になる」を。

映画のキャッチコピー
「6年間育てた子は、他人の子供でした」
これだけで
映画の背景は理解できると思う。
あってはならないけど
昭和40年代には
かなりの数の起こった
「病院での赤ちゃん取り違え」
を、題材にした映画だ。
なぜ、現代にこんな事件が起こってしまったか?
それはともかく
二組の家族が事実を告げられてからの物語だ。
「取り返しのつかないこと」
が、起きてしまった時、どうするのか。
映画は淡々とすすんでいく。
「自分だったら、どうするだろう」
そう、考えずにはいられない。
親の立場として
子の立場として。
時間を戻すことはできない。
苛立ちと不安が募っていく。
「血のつながりを選ぶのか、共に生きてきた時間を選ぶのか」
この物語で僕たち観客の涙を誘うことは
比較的簡単だと思う。
しかし、是枝監督はそれをせず
誠実に家族の姿を描き出していく。
「ラストでどんな決断を下すのか」
福山雅治は、カッコよくて才能溢れるアーティストで
それでいてちょっと面白い。
男から見たら、とんでもなくイヤな奴だけど
この映画でちょっと好きになったしまったナ。
河合達明じゃなくとも
超おススメ映画です!
みなさんも、ぜひ。