アマンダと僕
上映前にブラスのCMが流れる
「ミリオン座」という映画館がある。
名古屋駅から地下鉄で一駅目にあり
伏見駅から徒歩一分の場所にある。
そこがちょっと前に移転した。
前は御園座の裏にあって
なかなかイイ感じの佇まいだっただったので
移転は少し残念だった。
だけど新しい場所も悪くないし
スクリーンも一つ増えて四つになったので
良いことの方が多いけどね。
しっかりとブラスのCMを確認し
(たったの15秒ですけど)
観た映画が「アマンダと僕」
フランス映画で舞台はパリ。
悲劇的な話しなのに
映画は淡々とすすむ。
アマンダと僕(ダビッド)の日常を追いながら。
そこがイイ。
少女であるアマンダの揺れ動く心や
ダビッドの感情が変化していく様を
大げさに表現するのではなく
丁寧に丁寧に描いていく。
「僕が若い頃、ダビッドと同じ境遇になったら
どんな判断をするだろうか」
今の自分なら同じ選択をする自信がある。
しかし
「25歳の時の僕ときたら、未熟すぎた」
きっと自分を優先してしまっただろう。
予期せぬことが起こるのが人生であり
自分で決められないことが人生の大半だと思う。
「ならば、川の流れに身を任せよう」
流れに逆らうより
ゆっくりと流れていけば海にたどり着くのだから。
いい映画だったナ。