誕生日 2026 ありがとう還暦パーティー 1
この日は大寒ということで
一年で最も寒い日が続く時期だ。
「空気が乾燥してますから風をひきやすいです。
十分に注意してください」
天気予報士のみなさんがコーナーの締めの言葉で
毎日のように言っている。
今年は例年以上にインフルエンザが流行り
体調不良者が続出していることも確かだ。
そんな中、僕は正月明けから
「絶対に体調を崩さないぞ」と心に固く誓い
節制の日々を送ってきた。
1月21日を万全の体調で迎えるために。
「いよいよ60歳なんです。
世間でいう還暦のジジイの仲間入りなんです・・・」
半年ほど前から古参社員たちが
「還暦ですから、大パーティーをやりましょう!」
そんな提案があり
「そうだな、うれしいけど地味に、こじんまりとな」
と答えたのを覚えているが
それが真意とはだれも信じておらず
還暦パーティープロジェクトチームが結成されて
着々と準備をすすめてきた。
普通なら還暦祝いをやってもらう身だから
パーティーで何をするかとか
当日の進行はお任せすることがスジだ。
ところが途中からムクムクと
「どうせなら、やりたいようにやったろうか」
そんな気持ちを抑えきれなくなり
とうとう自ら企画に参加して自分の出番を申し出るうちに
「こりゃワンマンショーになってしまうぞ」
と、メンバーの告げると
「最初からそうなると思ってました」
スパっと返事が返ってきた。
そんなこんなで絶対に
体調万全でこの日を迎えなくてはならないのだ。
この日の為に企画を練り上げて
綿密な運営計画を立ててくれた幹事チームの為にも。

1月21日の朝。
名古屋はキリっと寒いが冬の澄んだ青空が広がり
「還暦バルーン」が本社の前に上がった。

会場は名古屋駅前のブルーレマンと
道を挟んで隣にあるクルヴェット名古屋だ。

ブラス史上初の二つの会場を使っての
大還暦パーティーなのだ。
朝から運営チームは綿密な打ち合わせをし
僕は11時からリハーサルの数々をこなす。

「このチャンチャンコを着ると
ジジイどころか、おじいちゃんになってしまうな〜」
父親そっくりになる自分に笑える。

午後3時。
オープニング映像と共に開幕だ。
「それにしても3時スタートは早いでしょ」
「いや、6時間かかりますから、ちょうどいいんです」

そして登場はオープニングで歌い踊ることを自分に課した。

赤いタキシードをビードレッセにオーダーした以上

子供の頃から好きな「郷ひろみ」になり切るしかない。

「お嫁サンバ」から「二億四千万の瞳」へ。
「ダンスのレッスンをしてくれて
共に踊ったレマンダンサーズのみんなありがとう」

パーティに参加するブラス社員200名と多くの運営スタッフ
そして長く付き合いのあるパートナーさんが
目の前にずらりと並ぶ光景を見て驚き
「ありがとう、ありがとう、ありがとう」
ひたすら感謝の気持ちがこみ上げる。

妻の二美さんは同級生だから彼女も還暦。
しょうがないから真っ赤なドレスを用意した。
そしてなんと10年ほど前に先輩の縁で知り合い
交流を深めてきた歌手の中村あゆみさんが
来てくださったのだ。

若い頃からファンの鷲野くんは当時ライブに参加して
購入したパンフレットを持参してサインしてもらい
もうご満悦だ。

サザンの桑田さんや薬師丸ひろ子からも
祝電が届いてもう「ヒデキ還暦だ」(古い)
(たぶん企画チームが考えたフェイク祝電です)笑

乾杯の発声はこの人しかできない。

しがない司会者と小さな花屋が出会って28年。
共に支えあい成長できたことに感謝だ。

僕の自慢のシェフたちが勢揃いして
圧巻の登場劇を演じてくれた。
「この光景が目に焼き付いてます」

そしてサプライズゲストとして
長年貢献してくれた丹羽シェフの登場だ。

ドレスコードは白。
みんなが爽やかに楽しんでくれている様子を見て
ホッとする。

一号店がまだなくて司会事務所だけだった頃からの
メンバーもいる司会者の面々。
「こんな日が来るなんて、夢にも思わなかったよね」

お隣のクルヴェットと同時開催だから
こうして中継でつないでパーティーはすすむ。

もう一つの「こんな日が来るなんて夢にも思わなかった」
チームは「祝い餅つき・めでたや」のメンバーたち。
一号店ができる前はマリオットホテルや和風の会場等で
年間100回以上もパフォーマンスをして
初期のブラスの売り上げの多くをたたき出してくれた。
感謝しても感謝しきれない。

次の出番はこの日の為に練習した漫才だ。
「ルージュです、ブランです。
二人合わせてルージュブランです」

「社長、ウケましたね〜」
「俺らもしかしたら
こっちの道の方が良かったかもな」(笑)

休む間もなく例によって例のごとく
「河合達明自己満足企画」の上映だ。

リリックスの杉山雄太郎映画監督の厳しい指導のもと

演者は渾身の演技をした。
「笑ってよ、みんな笑ってね」

「撮影はNGに次ぐ、NGで大変だったんだから」
会場は想像を超える爆笑に包まれ
出演者と制作チームはホッとしたのだった。

二会場同士開催なので

クルヴェットでも再び漫才!

そして再び「自己満足企画」の上映。
二回目の漫才が精度を増したことと
企画が大成功したことでもうご満悦だ。
「なによりウケることがうれしいんです」(病気かな)

そして全員がクルヴェットのチャペルに移動すると
そこには・・・。
続きます。










































































