夏の想い出 2025
それは50代最後の夏という意識があったからだ。
「寝る間を惜しんで働き遊ぶわけにはいかないが
できる限りやれることをやったろう」
そんな意気込みがあった。
社員の結婚式がたくさんあり、慰安旅行が三回あり
その他もろもろをがあるから我ながら
「よくそこまで予定入れますね、社長さん」
と、自分にツッコミを入れるほどの勢いで
夏に突入したのだ。
そんな暑くて長かった2025年の夏の想い出を
自らの老後(僕に限っては老後はないと思いますが)の
楽しみのために書き記したい。
もう何十年も続いている
EOフォーラム仲間との今年の旅行の行き先は
「北海道の道東」

「この牛乳は人生最高に美味い!」
ここに僕らを連れてきたのは
北海道の中標津で生まれ育って
今は故郷の為にひと肌もふた肌も脱いでいる仲間だ。
彼いわく
「道東こそが北海道です!」
札幌や小樽じゃなくて、北海道の神髄は道東にあり。
そう主張する友が案内してくれる旅は格別だ。
ずいぶん久しぶりに訪れた知床の夕日の美しさに感動し
クマを恐れつつも散策を楽しむ。

この時期の屈斜路湖は様々な楽しみ方がある。
このエリアで結婚式とパーティーをしたいカップルが
多くいることも納得だ。
「屋外での結婚式とパーティーをすることの大変さは
重々承知してますが
いつかはチャレンジしたい分野ですね〜」

「僕とベアーの還暦をサプライズで祝ってくれたことも
この夏のいい想い出です」

ここは「隠岐の島」
多くのみなさんが勘違いをしているし
僕も調べるまであやふやだった。
「みなさん、隠岐の島がどこにあるか知ってますか」
島への行き方はいろいろあれど
隠岐の島には四つの島がありフェリーで結んでいて
それぞれの島に特徴がある。
「後鳥羽上皇や後醍醐天皇が流された島」
なんてことを歴史の授業で習ったことを思い出しつつ
散策すると今も宮内庁管理の神社があることに驚く。
たぶん古代から変わっていないであろう
山々の風景も見ごたえありだ。

愛知県の中心部にある名城公園に
「IGアリーナ」が完成した!
「ハコが好き」な僕はこのアリーナの素晴らしさを
とうとうと語りたいのだがそれは置いといて
日本が誇るスーパースター
井上尚弥の世界タイトルマッチを
リングサイドで観戦することができた。
大げさではなく世界最高のボクサーを
世界最高のアリーナで観戦できたことは幸せだ。

ここはベルギーの首都ブリュッセル。
なぜベルギーと言われても困る。
「娘とどこに行こうかと話していて
何となくベルギーになったのよね〜」
そう、旅に出るのに理由はいらないのだ。
なのでブラス社員には
「休みを取るのに理由はいらんから、書かなくていいよ」
と、ずっと言い続けている。

「9月中旬なのに、こんなに寒いとは」
適当に女性もののコートを買い
なんとか寒さをしのぎつつ訪れた街は「ブルージュ」
ブリュッセルから列車で30分にある観光地だ。
若い頃にドイツで長く働いていたブラスの東監査役から
「ブルージュは絶対に行ってください」
と強く言われていた。

「魅力あふれる街だわ〜」
ブリュージュは「北のヴェネチア」と呼ばれているだけあり
中世の街並みと水路が現存している美しい都市だ。
水路を30人乗りのボートで一時間ほど巡るのだが
古い街並みを眺めながら白鳥なんかもいるから
もう旅情気分満載だ。
それでもついつい計算しようと試みるのは
経営者としてのクセ。
「ボートの代金はひとり3000円だから
3000円×30名だから90,000万円の売り上げ。
水路のボートはざっと見ると20隻ほど稼働しているから
1隻が朝から夜まで7回は稼働するとして
90,000万×7回×20隻=12,600,0000万円の売り上げだ」
1日で1千2百60万円だから
30日フル稼働したらなんと
「3億7千8百万!こりゃ儲かるな〜」
人気の観光都市がいかに儲かるかを実感したのだった。

ここはアントワープの駅(世界遺産)
ブリュッセルから列車で1時間ほどの場所にある
観光都市だ。

中心にある広場には子供の頃毎週日曜日に見てた
テレビ番組「フランダースの犬」の
ネロとパトラッシュの像がある。
「パトラッシュみたいな
大きな犬を飼いたかったんだよね〜」

ここはオランダのアムステルダム。
僕らが滞在しているベルギーのブリュッセルから
ユーロスターという列車で2時間余りで着く。
ヨーロッパの中心にあるブリュッセルは便利だ。
パリにも1時間半で行けるし、ドイツのケルンも近い。
「だからEUの本部もあるんだよね〜」

アムステルダムの歴史は意外にも浅くて
15世紀ごろはただの小さな漁村だったとのこと。
それが地政学的に重要だと
ヨーロッパの人々が認識するようになり
交易の中心地として急速に発展した。
街の中心はこうした自然の水路が
二重にも三重にも四重にもあるから
ほとんどの観光客はボートというよりも
100名以上が乗れる大型の観光船に乗る。
「こりゃブルージュよりも、もっと儲かるな」(笑)

ブラスの夏祭りイベントの僕コーナーで
「世界で一番有名は画家は誰だと思いますか?」
という質問を各地でしたのだが
ピカソとほとんどの方が答えるだろうと予想していたら
「ゴッホ」という答えが多かった。
旅に出ると日本人も各国の方々もなぜか
「美術館」に行きたくなるもの。
アムステルダムにあるゴッホ美術館は
見ごたえありだった。
旅の楽しみとはなんだろう。
「いろいろあれど、最後は想い出づくりかな」
そう、人生は想い出づくりの旅。
こんないい時代に生まれたのだから
みなさん迷わず旅に出ましょう。
PS.
所属する経営者団体「EO」の30周年イベントの
司会があの古舘伊知郎さんだった。

「さすがプロ中のプロだな〜」
僕もまだ現役の司会者だと自分では思っているので
古舘さんの司会に刺激を受け
まだまだ成長しようと思ったのだった。










































































