泥臭くも、美しく勝つ 2
競合他社が存在しない業界などないし
あったとしたら独占できるから経営は楽勝だ。
仮に独占できたとしても、その状況はずっと続くはずもなく
儲かる商売はあっという間に他社が参入してくる。
「飲食業は特に、流行る業態はすぐにマネされるでしょ」
すると競争は激化して
提供しているサービスの良し悪しよりも
値段競争のみになってしまうことは多々ある。
20年ちょっと前の結婚式業界は
ハウスウェディングがブームになり
続々と新しい会社が参入し
新しい会場が次々にオープンした。
僕はその時代に結婚式の司会事務所を立ち上げていたので
幸運にもその波に乗ることができた。
ブームの時代はどんなボンクラが社長をしても
ある程度はできる。
そしてコロナから5年たった現在。
倒産する会社や会場を売る会社が続出し
その中で生き残りをかけて競争が激化している。
「ならば、どうしたら勝てるのか」
他社との違いを明確にして競争に勝つために
どうすればいいのか。
決断して実行することこそ
リーダーの仕事であり使命だ。
そんな中、苦しい時こそ忘れてはいけないと
自分に言い聞かせていることがある。
「会社は競争するために
生まれてきたのではない。
志を実現するために
競争しなければならなくなっただけだ」
確かにハウスウェディングブームがあったからこそ
夢の夢と思っていた自社会場をつくることができた。
「これは儲かるから、借金してでも思い切ってやるべきだ」
とは、つゆほどにも思っておらず
「自社の会場なら思う存分
新郎新婦のために最高の結婚式をつくってやるぞ」
その志だけは誰にも負けないという気概を
若さゆえもありながら強く強く抱いていた。
あれから20年以上の月日は流れたけど
その志は少しも変わってないし
それを失ったらウチの存在価値はない。

「ちょっと怖いな、このポスター・・・」

気合の入った社内ポスターを
リリックスチームが撮影して作ってくれた!
「この時代だからこそ、泥臭くも、美しく勝とうぜ」