ありがとう!城ちゃん
各店を飛び回って支え続けてくれた人物がいる。

「城ちゃん、城さん」こと城口亨。
本人曰く「定年なので、しばらく故郷へ帰ります」
とのこと。

「えっ、定年退職するの・・・。
ちょ、ちょっと待って〜」
そのあたりの事情はさておき
まずは懐かしい写真を交えたオープニング映像で
「城ちゃんに感謝を伝える会」が始まった。

そしてビシッとタキシードに身を包んだ
主役の登場だ。

城ちゃんの跡を継ぐであろう成瀬が
このパーティーを仕切る!

城ちゃんと苦楽を共にしたベテラン社員を中心に
思い出話に花が咲く。

鈴木カツ総料理長がこの日は指揮をとり

クルヴェットダイニングの酒井料理長を中心とした
チームが渾身の料理をつくる。

主役自らがシャンパンサービスをするとは
さすがはサービス王の城ちゃんだ。

中盤はやっぱりゲーム大会。

タカシの司会は下手だけど
城ちゃんの意外や意外のクイズが出てきて
大いに盛り上がる!

初登場のピンポン運びゲームは

酔ってなくとも難しく

おじさんチームは当然ダメで

城ちゃんの弟子を自認するチームが

クレームにもめげず

優勝したのだった!

パーティー中はあきこ先生が
常に寄り添いビシッとタキシードを直す。
サービスマンとしての装いも大切だからね。

後半は城ちゃんの熱烈なオファーがあり
この日限りのアコースティック達明バンドの演奏だ。

「今宵は城ちゃんのリクエスト曲を歌います!」

まずは松田聖子・・・・。
「瑠璃色の地球」という超名曲をモリカナが歌う。
「迫力はあるけど、ちょっと違うような・・・」

続いて昭和のデュエットソングの金字塔
「カナダからの手紙」を僕とペッペで歌う。
「こりゃ、なかなかいいね〜」

バンド演奏を獅子奮迅の動きで支えるのは
バイオリンとコーラスのシホ。

ドラムではなく「カホン」という打楽器で
手を痛めつつも奮闘したカメラマンのアシベ。

キーボードはお酒飲めるならばいつでも来てくれる
坪井先生。

続いてのボーリストは金太郎。
僕が深く愛する薬師丸ひろ子の名曲中の名曲
「WOMAN」を熱唱する。

「抱きつくほど、歌い切ったな」

フジナミと何度も歌った
ゆずの「桜木町」を安定の歌声で披露し

トリは城ちゃんのリクエストにより
昭和の兄弟歌手「狩人」の「あずさ二号」を
全力で歌う!

「さよならは〜」というサビを100%の声量で
思い切り歌えたことが想い出の一つになった!

アンコールで雄太郎と「奇跡の地球」を歌い
サザンの隠れた名曲「旅姿六人衆」といつもの曲で
城ちゃんリクエストによるバンド演奏を終えた。

「たまには、こんな企画もいいね!」

ファンが多い城ちゃんだから
贈り物も数も半端ない!

想い出を語り始めると

どうしても涙があふれてくる。

「泣けるほどいい仕事をした証だね」

「もちろん、笑いあっての涙です」

最後は驚きのサプライズが待っていた。

全店のPJたちがサービスの父へ
驚きの映像を用意していたのだ!
「どれだけ慕われていたんだ、城ちゃん」
全店を飛び回ってPJたちと共に
いい結婚式をつくってきたことに改めて感動する。

僕と城ちゃんの出会いは26年ほど前
ブラスを司会事務所として創業したころにさかのぼる。
城ちゃんが支配人をしていた
レストランウェディングの会場に
僕が「ぜひとも使ってください」と営業に行ったのだ。
そこでの経験は僕の結婚式の仕事に対する
根幹をつくることになった。

そんな感謝の気持ちを最後に伝えられたなら、うれしい。

「一旦は愛媛に戻るけど
きっとまた帰ってきてくれると信じてるよ」


愛に満ちた夜でした。