2024.5
俺たちの箱根駅伝
初めてゴルフを同じ組でプレーする方に
ほぼ毎回言われることがある。
「河合さんは、長距離ランナーですよね」
「えっ、スポーツは大好きですけど
長距離はかなり嫌いです・・・」
最近は痩せているというより
58歳にしてガリガリな体形な上に
ゴルフではカートに乗らずに歩き続けるからか
毎日のように走っていると勘違いされる。
たぶん同年代のオッサンと長距離走をしたら
負ける気はしないけど走りたくはない。
家の近くの名城公園に犬の散歩に行くと
楽しそうに走っているランナーが沢山いて
「人の好き嫌いって、不思議だな〜」
と、毎回思う。
だって長く走るのって苦しいのに
それを求めて走り続ける人があんなにもいるのだから。
そんな僕ではあるが、マラソンのテレビ観戦は好きだ。
その中でもお正月の「箱根駅伝」を
1月2日の往路も3日の復路もおせちをつまみながら
自宅と妻の実家で数年前からずっと見続けている。
100年の歴史がある「箱根駅伝」は
実に不思議な競技だとずっと思っていた。
「東京の都心から箱根に向かって
ひとり約20キロを5人で走り、翌日も同じように
5人でタスキをつないで帰って来るんですよ」
箱根に行ったことがあるならわかると思うけど
あの登り坂を走るなんて尋常じゃない。
しかも真冬だから、風が吹き、雪が舞う年もある。
沿道にはランナーを応援するファンが
延々と声援を送り続けている。
「何らかの方法でひとり1000円払ってもらったら
トンデモナイ収入になるな」
さらにその様子を民放が2日間に渡って
ずっとテレビで生中継するのだ!
言ってしまえば
「たかだか関東の大学の陸上部の
駅伝という名の長距離リレーですよ」
それがこれほどまでに人々をひきつけるのはなぜか。
全国の若き長距離ランナーが箱根に憧れ
目指すのはなぜか。
この小説を読んでわかった!
週刊文春で連載していた時から
出版を楽しみにしていた。
「大好きな池井戸潤が、箱根をどう描くのか」
読み始めたらもう夢中になり
上下巻を怒涛の一気読みだ。
「涙が止まらない」とか「泣けて泣けて」
などと宣伝をする小説は好きじゃない。
それでも、ふいに読んでいて泣けてくる描写がある
小説は心に残る。
まさかここまで箱根駅伝の1区間1区間を克明に書き切り
その一つひとつの小さなドラマに泣かされるとは。
「俺たちの箱根駅伝」は
スポーツを題材にした小説の金字塔だと思う。
僕が宣伝しなくともベストセラー間違いなしだけど
多くの人に読んで欲しいです。
ほぼ毎回言われることがある。
「河合さんは、長距離ランナーですよね」
「えっ、スポーツは大好きですけど
長距離はかなり嫌いです・・・」
最近は痩せているというより
58歳にしてガリガリな体形な上に
ゴルフではカートに乗らずに歩き続けるからか
毎日のように走っていると勘違いされる。
たぶん同年代のオッサンと長距離走をしたら
負ける気はしないけど走りたくはない。
家の近くの名城公園に犬の散歩に行くと
楽しそうに走っているランナーが沢山いて
「人の好き嫌いって、不思議だな〜」
と、毎回思う。
だって長く走るのって苦しいのに
それを求めて走り続ける人があんなにもいるのだから。
そんな僕ではあるが、マラソンのテレビ観戦は好きだ。
その中でもお正月の「箱根駅伝」を
1月2日の往路も3日の復路もおせちをつまみながら
自宅と妻の実家で数年前からずっと見続けている。
100年の歴史がある「箱根駅伝」は
実に不思議な競技だとずっと思っていた。
「東京の都心から箱根に向かって
ひとり約20キロを5人で走り、翌日も同じように
5人でタスキをつないで帰って来るんですよ」
箱根に行ったことがあるならわかると思うけど
あの登り坂を走るなんて尋常じゃない。
しかも真冬だから、風が吹き、雪が舞う年もある。
沿道にはランナーを応援するファンが
延々と声援を送り続けている。
「何らかの方法でひとり1000円払ってもらったら
トンデモナイ収入になるな」
さらにその様子を民放が2日間に渡って
ずっとテレビで生中継するのだ!
言ってしまえば
「たかだか関東の大学の陸上部の
駅伝という名の長距離リレーですよ」
それがこれほどまでに人々をひきつけるのはなぜか。
全国の若き長距離ランナーが箱根に憧れ
目指すのはなぜか。
この小説を読んでわかった!
週刊文春で連載していた時から
出版を楽しみにしていた。
「大好きな池井戸潤が、箱根をどう描くのか」
読み始めたらもう夢中になり
上下巻を怒涛の一気読みだ。
「涙が止まらない」とか「泣けて泣けて」
などと宣伝をする小説は好きじゃない。
それでも、ふいに読んでいて泣けてくる描写がある
小説は心に残る。
まさかここまで箱根駅伝の1区間1区間を克明に書き切り
その一つひとつの小さなドラマに泣かされるとは。
「俺たちの箱根駅伝」は
スポーツを題材にした小説の金字塔だと思う。
僕が宣伝しなくともベストセラー間違いなしだけど
多くの人に読んで欲しいです。