2024.5
息子の結婚式 1
21歳の時に友人の結婚式で司会者としてデビューした。
それ以来、数えきれないほどの結婚式を見てきた。
若い頃は友人や親族の結婚式にゲストとして招かれ
ブラスの社長になってからは社員の結婚式に
主賓として出席し、たくさんの経験を積んできた。
自分も25歳の時に結婚式をして
新郎の気持ちを十二分に味わい
その時の経験は今も自分の中に息づいている。
どの立場で出席してもチラッと心に思うことは
「自分の子供の結婚式はどんな気持ちになるのかな」
であり、それが現実になった時に
結婚式屋としてまた一つ成長できるとも思ってきた。
それが5月4日に実現したのだ。
「晴れたらいいな」
2週間ほど前から天気予報を毎日確認するのも親心。
祖母はテルテル坊主をつくっていたらしいし。
「32歳だから、そりゃ結婚してもらわんとな」
場所はブルーレマン名古屋。
「当たり前ですが、ウチの会場です」
「父親に相応しい服装って、なんだ・・・」
いざ自分の番になるとかなり迷った末に
紋付袴で挑むことにした。
「お腹はちょっと苦しいけど、気持ちは引き締まるな」
母親(息子の母ね)の黒留袖姿もなかなかだから
定番の良さを改めて感じる。
ブラス伝統の「家族対面の時間」は想像以上に緊張した。
「こんな時、母親は感情を素直に出せていいナ」
男親は涙をグッとこらえて、カッコつけるもの。
この貴重な時間を大事にしているブラスを
我ながら誇りに思う。
これ以上ない春の陽気に恵まれたなら
親族写真をテラスで撮ることを
担当プランナーが決めて実行する。
「相談しなくていい。
新郎新婦に成り代わってプランナーが決めなさい」
ずっと言い続けてきたことを
社長が父だからといって変えることなく
ビシッと仕切る姿勢に心の中で喝采を贈る。
この日を一番楽しみにしていたのは
おばあちゃん(母の母ね)。
祖母が息子が生まれた時から今日まで
どれほど愛情を注いできたかを知っているだけに
この日を無事に迎えられたことに
感謝の気持ちが沸いてくる。
そして始まった人前式。
一つひとつの儀式を父として眺めることができた。
「今日だけは、いろいろと気になっても
あーだこーだと指示しちゃダメですよ」
スタッフから言われたことを素直に聞けたことが
ちょっとうれしい。
新たな家族写真が河合家のアルバムに加わった。
というのも一か月くらい前に実家からアルバムを取り寄せて
幼い頃の写真を毎日のように見ていた。
「えっ、俺ってこんなにも子供の写真を撮ってたの」
当時はデジタルじゃなくてフィルムにも関わらず
カメラ好きだったこともあり大量の写真が残っていて
それをアルバムにキチンと貼り付けていたのだ。
「意外ににイイ父親だったのかな・・・」
たぶん勘違いだけど想い出の写真を残すことの
素晴らしさを実感したのだった。
鈴木総料理長が自ら先頭に立ち
この日のメニューを考えてつくってくれた。
まずはテラスでウェルカムブッフェを楽しみ
いよいよ披露宴が始まる。
長くなりそうだからこの辺で続く。
それ以来、数えきれないほどの結婚式を見てきた。
若い頃は友人や親族の結婚式にゲストとして招かれ
ブラスの社長になってからは社員の結婚式に
主賓として出席し、たくさんの経験を積んできた。
自分も25歳の時に結婚式をして
新郎の気持ちを十二分に味わい
その時の経験は今も自分の中に息づいている。
どの立場で出席してもチラッと心に思うことは
「自分の子供の結婚式はどんな気持ちになるのかな」
であり、それが現実になった時に
結婚式屋としてまた一つ成長できるとも思ってきた。
それが5月4日に実現したのだ。
「晴れたらいいな」
2週間ほど前から天気予報を毎日確認するのも親心。
祖母はテルテル坊主をつくっていたらしいし。
「32歳だから、そりゃ結婚してもらわんとな」
場所はブルーレマン名古屋。
「当たり前ですが、ウチの会場です」
「父親に相応しい服装って、なんだ・・・」
いざ自分の番になるとかなり迷った末に
紋付袴で挑むことにした。
「お腹はちょっと苦しいけど、気持ちは引き締まるな」
母親(息子の母ね)の黒留袖姿もなかなかだから
定番の良さを改めて感じる。
ブラス伝統の「家族対面の時間」は想像以上に緊張した。
「こんな時、母親は感情を素直に出せていいナ」
男親は涙をグッとこらえて、カッコつけるもの。
この貴重な時間を大事にしているブラスを
我ながら誇りに思う。
これ以上ない春の陽気に恵まれたなら
親族写真をテラスで撮ることを
担当プランナーが決めて実行する。
「相談しなくていい。
新郎新婦に成り代わってプランナーが決めなさい」
ずっと言い続けてきたことを
社長が父だからといって変えることなく
ビシッと仕切る姿勢に心の中で喝采を贈る。
この日を一番楽しみにしていたのは
おばあちゃん(母の母ね)。
祖母が息子が生まれた時から今日まで
どれほど愛情を注いできたかを知っているだけに
この日を無事に迎えられたことに
感謝の気持ちが沸いてくる。
そして始まった人前式。
一つひとつの儀式を父として眺めることができた。
「今日だけは、いろいろと気になっても
あーだこーだと指示しちゃダメですよ」
スタッフから言われたことを素直に聞けたことが
ちょっとうれしい。
新たな家族写真が河合家のアルバムに加わった。
というのも一か月くらい前に実家からアルバムを取り寄せて
幼い頃の写真を毎日のように見ていた。
「えっ、俺ってこんなにも子供の写真を撮ってたの」
当時はデジタルじゃなくてフィルムにも関わらず
カメラ好きだったこともあり大量の写真が残っていて
それをアルバムにキチンと貼り付けていたのだ。
「意外ににイイ父親だったのかな・・・」
たぶん勘違いだけど想い出の写真を残すことの
素晴らしさを実感したのだった。
鈴木総料理長が自ら先頭に立ち
この日のメニューを考えてつくってくれた。
まずはテラスでウェルカムブッフェを楽しみ
いよいよ披露宴が始まる。
長くなりそうだからこの辺で続く。