2024.2
八月の御所グラウンド&ともぐい
後悔だらけの青春を送ったからか
58歳の今も青春小説が好きだ。
たくさん読んできたので
「これは面白いに違いない」
と、表紙を見ればピンとくるものがある。
これは直木賞を受賞した作品だから
いい小説なのは保証されているのだけど
それでも予想以上の面白さだった。
京都を舞台にした中編がふたつ入っていて
表題作は野球の話しで、もう一つは駅伝の話し。
「そんなことは、あり得んでしょ」
と、思うなかれ。
ファンタジーは本や映画の中だけじゃなく
僕らの回りでもきっと起きているはず。
結婚式屋の僕たちは
小さな奇跡が結婚式で実際に起きることを
身をもって知っているのだから。
そしてもう一度、真剣に草野球をやりたくなった。
自信を持ってすすめるもう一冊はこれ。
ともぐいは共食いだから
タイトルからして普段は決して買わない小説だ。
ホラー映画も怖い小説も好きじゃないからね。
だけど直木賞作品は買うと決めているから
自分の好みはさておき読み始めると
すぐに物語の世界に引きずり込まれた。
主人公の熊爪(くまづめ)は北海道の山にひとりで住み
鉄砲で狩りをして暮らしている。
獲物を仕留めて、自分で解体して食べる。
そして「赤毛」という最強の熊と死闘を繰り広げる。
その戦いの描写は凄まじく、血の匂いがするようだ。
そんな激しい小説なのだが
熊爪と共に住む名前すらない犬の存在が愛おしい。
58歳の今も青春小説が好きだ。
たくさん読んできたので
「これは面白いに違いない」
と、表紙を見ればピンとくるものがある。
これは直木賞を受賞した作品だから
いい小説なのは保証されているのだけど
それでも予想以上の面白さだった。
京都を舞台にした中編がふたつ入っていて
表題作は野球の話しで、もう一つは駅伝の話し。
「そんなことは、あり得んでしょ」
と、思うなかれ。
ファンタジーは本や映画の中だけじゃなく
僕らの回りでもきっと起きているはず。
結婚式屋の僕たちは
小さな奇跡が結婚式で実際に起きることを
身をもって知っているのだから。
そしてもう一度、真剣に草野球をやりたくなった。
自信を持ってすすめるもう一冊はこれ。
ともぐいは共食いだから
タイトルからして普段は決して買わない小説だ。
ホラー映画も怖い小説も好きじゃないからね。
だけど直木賞作品は買うと決めているから
自分の好みはさておき読み始めると
すぐに物語の世界に引きずり込まれた。
主人公の熊爪(くまづめ)は北海道の山にひとりで住み
鉄砲で狩りをして暮らしている。
獲物を仕留めて、自分で解体して食べる。
そして「赤毛」という最強の熊と死闘を繰り広げる。
その戦いの描写は凄まじく、血の匂いがするようだ。
そんな激しい小説なのだが
熊爪と共に住む名前すらない犬の存在が愛おしい。
「人は生きるために、他の生き物を殺さなければならない」
当たり前でいて忘れがちなことを
これでもかと突き付けられると考えざる得ない。
ラストの数行で救われることを保証しますから
次に読む本を迷っているならこの二冊です!
当たり前でいて忘れがちなことを
これでもかと突き付けられると考えざる得ない。
ラストの数行で救われることを保証しますから
次に読む本を迷っているならこの二冊です!