サプライズ誕生日会
それはただの英単語だった。
(愛知県の田舎だからかな・・・)
少なくとも、何かのお祝いで友人を驚かせることなど
やったこともなければ見たこともなかった。
(女同士では、いろいろあったのかな・・・)
結婚式の司会をたまたま始めた20代も
結婚式でサプライズは経験がなかった。
(トンデモナイ余興は今より沢山あったけど・・・)
「結婚式でサプライズをしましょう」
と、世に宣伝するようになったのは
ハウスウェディングがブームになったころだ。
最近は全部自分で準備しているのに
彼に「サプライズだからね」とプロポーズを強要?する
ウチの娘のような女の子も多いと聞く(笑)
そんなこんなで、仕事でしかサプライズをしない僕が
不覚にもサプライズを仕掛けてしまった。

毎年こじんまりと僕の誕生日会をしてもらっていて
今年もそんな感じを装って始まった会に

クルヴェットダイニングの地下から
突如として現れたのは

花屋のプーコニュのスタッフたち。

「えっ、なんでみんないるの・・・?」

「あんたの50歳記念サプライズだよ!」

「よかったな、下野くん。こんなにも集まってくれて」

ベテランスタッフから一輪ずつ花をもらい

自分でブーケにする(さすが、名古屋ナンバーワン花屋)

なぜかウェディングケーキ並みのケーキが用意され

なぜか僕と二人で入刀(笑)

ついでにファーストバイトまで(サプライズはトコトン)

「こんな男の為に、沢山のプレゼントまで用意してくださり
彼に代わって心から感謝します。ありがとうございます!」

いろいろとサプライズゲストも登場しつつ

メインは「生け花コンテスト」だ。

文部大臣賞まで受賞した加藤プロが参戦し

素人チームも審査員を欺くために奮闘する。

「超ベテランの総支配人が、まさか外さないよね」

目隠しを外した審査員たちがじっくりと完成品を見る。

「プーコニュベテラン社員が、まさか下野社長の作品を
当てられないなんて、ありえんでしょ」(笑)

「ビシッと当てるとは、みなさんさすがです!!」
素人とプロの差は歴然だった。

「最後は歌いますか〜」

ベースを演奏する姿を社員たちが見るのは初めてとのこと。
「このおじさん、案外上手なのよ」

このために仕込んだ、プーコニュシスターズが
「愛を込めて花束を」を下手なりに熱唱する姿に
下野くんは涙し(たぶん)

懐かしの写真にしみじみとし

ダンサーズの変な踊りに笑ったはず。

サプライズ成功だな。

下野社長へ
「この恩を一生忘れず、長生きすると共に
プーコニュファンをウチに必ず送ってください」