エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
主要7部門を獲得したこの作品を
見逃すわけにはいかない。
それだけじゃなくて、これはカンフー映画であり
主演のミッシェル・ヨーが60歳にして
ただのおばさん役で出演して
主演女優賞をアジア人で初めて受賞した
歴史的な作品でもあるのだ。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
この映画を何の情報もなく観たとしたら
最初の20分で
「なんじゃ、こりゃ・・・。
とんでもねぇ、B級映画を観ちまったなぁ」
いや、作品賞と知っていても
「なんですか〜〜〜、意味不明・・・」
と、心の中で何度もつぶやいたことを
告白しておく。
「マルチバース全体が壊滅の危機にある。
救えるのは君だけ」
と、映画の中でエブリン(主演のヨーさんです)
が告げられても
「ランディ・バースなら知ってるけど
マルチバースってなんじゃらほい」
と、心の中で思ってしまう始末だし。
で、エブリンがいろんな世界へ飛びまくるうちに
訳が分からんと思いながらも
「自分もあの日あの時、違う選択をしていたとしたら
どんな人生になったのかナ」
と、思考が映画の世界から離れていく。

そんな話を映画部の面々と話し合ったというのは嘘で
感想を言い合うことなくサッと家に帰った。
ずっと集中しようと
自分に言い聞かせていたからか
観終わった後はやや疲れを感じたのだった。
「あっ、そうだ。
この日はWBCの決勝戦を
一球たりとも見逃さずに集中して観て
優勝の歓喜に浸っていたからだ」
家に帰りたくなったのも無理はないのだ。
まったく解説になってないけど
そんな映画です。