小学校へ行く 2022
今年も校長先生からの依頼で
六年生を対象に講演をするべく
意気揚々と一宮へ向かった。

「頼まれごとは、できる限り引き受ける」
これを信条としているから
引き受けるに決まっているし
それが地域貢献につながるなら
こんなにうれしいことはない。
まずは今年就任した校長先生に会い
いろいろと話を聞く。
「娘の結婚が決まりましたが
結婚式はブラスさんじゃないのです。すいません」
すいませんと謝られても困るけど
これが結婚式ビジネスの難しさだと痛感する。
「それはなぜかというと・・・・」
ブラス社員には説明しなくともわかるし
長くなるのでその話はさておき
担当の先生の案内で今年は音楽教室へ向かう。

「懐かしいね〜、音楽室。
僕の頃とあんまり変わってないよ」
だって教室の後ろの壁には
ヒゲがもじゃもじゃのバッハや
怖い顔したベートーベンの肖像画が
いまだに飾ってあるのだから(笑)
それにしても、まだこんなフェイスガードをして
話しをしなければならない現状と
マスクをして友達と遊び
給食は黙食をしているであろう
小学生諸君に申し訳ない気持ちが沸き上がってくる。

そんな小学生の為に
「なんとしても熱い時間にするぞ」
気合を入れて語り続けた。

「僕は21歳の時に友達から
結婚式の司会を頼まれたんだ。
時間をかけて台本を作って、一生懸命司会をしたら
もの凄く褒められたんだよ。
褒められるとうれしいでしょ。
そこから調子に乗って
気づくと今の仕事にまで結びついたんだよ。
だからみんなも
偶然の出会いや、たまたま頼まれたこととか
褒められたことを頼りに一歩ずつ歩めば
きっといい人生になると思うよ」
あっという間の45分だった。
ほんの少しでも生徒諸君の心に響いたなら
うれしい。
清々しい気持ちで校舎を後にしました。