ベルファスト
新入社員を迎えて研修をしつつも
次の新卒採用活動が真っ盛りなのだ。
自慢ではあるが我がブラスはこの業界において
かなり人気があり会社説明会も毎回満席になる。
ウェディングプランナーだけでなく
ここ数年は料理人とパティシエ
さらにはドレスコーディネータを志望する
就活生が増えたので、もうテンテコ舞いだ。
最近の傾向として
東海地区以外の新卒を採用することが増えた。
それはオンラインでの説明会が特別なことでなくなり
北海道や九州などの遠い地域の就活生が
果敢に応募してくれるからだ。
なので採用が決まれば
ほとんどの新入社員がひとり暮らしをすることになる。
「ふるさとを離れることを、経験したことがありますか」
僕の地元の愛知県は全国的に見て
非常に恵まれた地域だ。
なにせ、親元を離れずに実家から会社に通う率は
想像だが全国一位だと思う(二位かな)
就職先があまりない地方に住む学生諸君は
地元を離れることは当然のこと。
しかし愛知のように恵まれた地域に住む子は
地元に就職するか地元以外に飛び出すかの
選択を迫られた上で、多くが地元に残る。
僕は一度は地元を離れることをすすめるナ。
ふるさとは遠きにありて思うものであり
離れれば離れるほど恋しくなる。
離島の出身でもないのに
カラオケで「島人の宝」を歌ったり聞いたりすると
なぜか泣けてくる。
スガシカオは東京出身だから
「俺だって、ギター抱えて上京したかった」
って、逆を歌っているし。
ということで、映画のことを書くつもりが
延々と違うことを書いてしまった。
文章は書き始めると不思議に
考えてもいなかった内容に発展することがあり
それが自分でも面白い。

「ベルファスト」
この映画は脚本を書いて監督をした
ケネス・ブラナーという人の
子供時代をえがいた作品だ。
時は1969年。
北アイルランドにあるベルファストという都市で
主人公の少年バディは育つ。
「ほぼ、僕と同じ年だな」
日本もアイルランドも少年がやらかすことは同じで
トンデモナイいたずらをして叱られ
近所の人々に見守れながら育つ。
自分の子供時代を懐かしく思い起こしつつ
バディに感情移入をしていく。
バディのお母さんが好きだ。
母親を悲しませることが
一番やっちゃいけないことだけど
この時期の男の子はやってしまうんだよね。
その昔、母親の涙を見た時のことを
今も覚えているくらいだから。
しみじみと笑って泣ける
この映画が好きです。