2021.6
ブルネロ・クチネリ
「ブルネロ・クチネリを知ってますか?」
ま、ほとんどの女性は知っていると思うけど
男性はあまり知らないかも。
エルメスやルイヴィトンなど
ハイブランドと呼ばれる高級ブティックで
カシミヤ製品が有名だ。
日本にも単独店が銀座や青山にあり
その店構えはとてもとても素敵だ。
お店のつくりにはその会社の思想が現れるので
前々からその存在が気になってはいた。
そしてブルネロのニットは色もデザインも良くて
ニット好きの僕としては一枚は欲しいなと思っていた。
が、シンプルなカーディガンでも
軽く10万円オーバーだから
半値以下でも素材とデザイン共に
十分に匹敵する製品を持つメーカーの
ニットを買っている。
なのに、なぜ
ブルネロは世界中で愛されるブランドになりえたのか。
1978年の創業だから
エルメスのように歴史を重ねたわけでもないし。
この本を読んで、それがもう腹に落ちまくった。
ま、ほとんどの女性は知っていると思うけど
男性はあまり知らないかも。
エルメスやルイヴィトンなど
ハイブランドと呼ばれる高級ブティックで
カシミヤ製品が有名だ。
日本にも単独店が銀座や青山にあり
その店構えはとてもとても素敵だ。
お店のつくりにはその会社の思想が現れるので
前々からその存在が気になってはいた。
そしてブルネロのニットは色もデザインも良くて
ニット好きの僕としては一枚は欲しいなと思っていた。
が、シンプルなカーディガンでも
軽く10万円オーバーだから
半値以下でも素材とデザイン共に
十分に匹敵する製品を持つメーカーの
ニットを買っている。
なのに、なぜ
ブルネロは世界中で愛されるブランドになりえたのか。
1978年の創業だから
エルメスのように歴史を重ねたわけでもないし。
この本を読んで、それがもう腹に落ちまくった。
敬愛する楠木建教授が帯に書いている
言葉がわかりやすい。
「思想を紡いで服をつくる。
服に託して哲学を売る。完璧なスタイルがここにある」
ブルネロのウェブサイト開くとトップページは
「人間主義的資本主義の私の考え」
創業者であるブルネロ・クチネリさんの
長い文章が書いてある。
その中で
「労働は健康で平和な生活を送るためだけにある」
と、言い切っている。
価値ある手作りの製品をつくることに
社員は誇りを持っている。
お互いが信頼し合い、労働環境は美しい。
穏やかに生きていくための十分な所得がある。
もちろん会社は綺麗ごとを並べているだけでなく
ビジネスとしても大きな成果を上げている。
「ものスゴイ経営者がイタリアにいるんだ!」
僕はブルネロさんの足元にも及ばないが
経営の考え方が少しは似ていることを喜ぶとともに
まだまだ先は長いことを思い知る。
「今度東京に行ったら、ブルネロ製品を買おう」
と、僕が思うのだから
製品の良し悪しと共にその企業の思想や考え方に共感して
モノを買う時代が来ていると確信した。
それが若者を中心に世界中で起こっている。