2019.9
ブラス登山部 2019 南アルプス仙丈ケ岳へ 1
ブラス登山部の活動を
今年も書き記さねばならない。
9月2日午前7時。
各地から集合した登山部メンバーが
名古屋駅でバスに乗り込み
オランジュベールへ向かう。
「仕事場から直行か?」
今年の登山隊は総勢22名。
顔ぶれを見渡すとかなり不安はあるが
僕たちは南アルプスへ旅立った。
おっと、忘れちゃい行けない。
数年前にブラスを退社したものの
本人はいまだに栄誉社員であり
登山部の名誉会長だと信じている
吉田が今年も見送りに現れた。
「おい、小さいバスだな〜」
「この一体感が大切なんです」
ここ数年、部長を務める手嶋が主張する。
そして恒例のDVD上映。
「海猿だ〜」
この海猿がのちの登山で
様々なドラマを巻き起こすとは
この時の僕らはまだ知らない。
サービスエリアで朝食兼昼食を取り
いざ仙丈ケ岳の登山口へ向かう。
ここで手嶋が致命的なミスを犯す。
ゲートは堅く閉ざされ
バスは橋を渡れない。
「全責任は俺が取る、突破しろ!」
海猿の教官張りに吠えてみたが
そんなことは無理だ(当たり前)
ブラスの段取り王と言われた手嶋が
動揺の色を隠せない。
このままだと時間的に
登頂を断念せざる得ない。
「こりゃ、近場の民宿で宴会かな」
冗談が本気になりそうな頃
南アルプス村営バスの職員さんが
機転を利かせてくださり
僕たちは無事に登頂口へ着いた。
「よ〜し、いざ出発だ」
登り始めはもちろん元気。
登山にふさわしくない
変なナス型のサングラスをしている手嶋。
部長から会長へ昇格したこともあり
的確な判断をして指示を飛ばす。
「はい、一合目です」
膝に爆弾を抱えつつも
今年も果敢に挑戦した六車とウメの親友コンビ。
普段はウルトラおしゃべりの二人だが
だんだんと口数が少なくなっていく(笑)
「杖に頼るんじゃない!」
ここまでは全員快調だ!
四合目あたりから
森林限界を超えるまでがキツイ。
ガスに覆われていて
回りの景色が見えないから
気持ちが沈みがちだけど以外に元気だ。
「ちょっと晴れてきたぞ〜」
「がんばれ!タンタン」
仙丈ケ岳の手前にある
小仙丈ケ岳にまずは登頂。
天候がすぐれないことと
どうやら後ろの部隊が後れを取っていて
なかなか来ないこともあり山小屋を目指す。
山頂アタックは明日にして
僕らは無事に「仙丈小屋」に着いた。
しかし、なかなか全員が登ってこない。
「菅原が腰を痛め
カメラマンのとよひろが肉離れ寸前のようです」
待つこと、1時間弱。
全員が山小屋に到着した瞬間に晴れ間がのぞいた!
「この景色が見たかったんです!」
初参加のウメとスガは
満身創痍で登ってきた。
「ま、アッパレだな!」
新入社員の15期生たち。
これは本社メンバー。
連続参加の野田隊員は
ブラスナンバーワン山ガールだ!
仙丈小屋は小さいながらも清潔で
スタッフの皆さんがとても優しい。
「登頂した後のこれが、たまらんね〜」
「美味い!」
標高3000メートル近い山小屋で
こんなに美味しい料理と食べられるとは幸せだ。
日が暮れると外は真冬のように寒い。
残念だけど美しい星空を
見続けてはいられない。
8時に消灯だしね。
無情にも、バシッと電気が消えるのだ。
「このデブ隊員のいびきが酷いのよね〜」
こうしてひしめき合いながら寝るのも
山のおきてであり修行だと思う。
明日は4時起床だよ。
今年も書き記さねばならない。
9月2日午前7時。
各地から集合した登山部メンバーが
名古屋駅でバスに乗り込み
オランジュベールへ向かう。
「仕事場から直行か?」
今年の登山隊は総勢22名。
顔ぶれを見渡すとかなり不安はあるが
僕たちは南アルプスへ旅立った。
おっと、忘れちゃい行けない。
数年前にブラスを退社したものの
本人はいまだに栄誉社員であり
登山部の名誉会長だと信じている
吉田が今年も見送りに現れた。
「おい、小さいバスだな〜」
「この一体感が大切なんです」
ここ数年、部長を務める手嶋が主張する。
そして恒例のDVD上映。
「海猿だ〜」
この海猿がのちの登山で
様々なドラマを巻き起こすとは
この時の僕らはまだ知らない。
サービスエリアで朝食兼昼食を取り
いざ仙丈ケ岳の登山口へ向かう。
ここで手嶋が致命的なミスを犯す。
ゲートは堅く閉ざされ
バスは橋を渡れない。
「全責任は俺が取る、突破しろ!」
海猿の教官張りに吠えてみたが
そんなことは無理だ(当たり前)
ブラスの段取り王と言われた手嶋が
動揺の色を隠せない。
このままだと時間的に
登頂を断念せざる得ない。
「こりゃ、近場の民宿で宴会かな」
冗談が本気になりそうな頃
南アルプス村営バスの職員さんが
機転を利かせてくださり
僕たちは無事に登頂口へ着いた。
「よ〜し、いざ出発だ」
登り始めはもちろん元気。
登山にふさわしくない
変なナス型のサングラスをしている手嶋。
部長から会長へ昇格したこともあり
的確な判断をして指示を飛ばす。
「はい、一合目です」
膝に爆弾を抱えつつも
今年も果敢に挑戦した六車とウメの親友コンビ。
普段はウルトラおしゃべりの二人だが
だんだんと口数が少なくなっていく(笑)
「杖に頼るんじゃない!」
ここまでは全員快調だ!
四合目あたりから
森林限界を超えるまでがキツイ。
ガスに覆われていて
回りの景色が見えないから
気持ちが沈みがちだけど以外に元気だ。
「ちょっと晴れてきたぞ〜」
「がんばれ!タンタン」
仙丈ケ岳の手前にある
小仙丈ケ岳にまずは登頂。
天候がすぐれないことと
どうやら後ろの部隊が後れを取っていて
なかなか来ないこともあり山小屋を目指す。
山頂アタックは明日にして
僕らは無事に「仙丈小屋」に着いた。
しかし、なかなか全員が登ってこない。
「菅原が腰を痛め
カメラマンのとよひろが肉離れ寸前のようです」
待つこと、1時間弱。
全員が山小屋に到着した瞬間に晴れ間がのぞいた!
「この景色が見たかったんです!」
初参加のウメとスガは
満身創痍で登ってきた。
「ま、アッパレだな!」
新入社員の15期生たち。
これは本社メンバー。
連続参加の野田隊員は
ブラスナンバーワン山ガールだ!
仙丈小屋は小さいながらも清潔で
スタッフの皆さんがとても優しい。
「登頂した後のこれが、たまらんね〜」
「美味い!」
標高3000メートル近い山小屋で
こんなに美味しい料理と食べられるとは幸せだ。
日が暮れると外は真冬のように寒い。
残念だけど美しい星空を
見続けてはいられない。
8時に消灯だしね。
無情にも、バシッと電気が消えるのだ。
「このデブ隊員のいびきが酷いのよね〜」
こうしてひしめき合いながら寝るのも
山のおきてであり修行だと思う。
明日は4時起床だよ。