いってらっしゃい
社長として寂しくもあり嬉しくもある。
長く経営をしていれば
いろんな退社の仕方があり
苦い思いをしたことも当然ある。
社長をしていれば
どうしたって避けては通れない道だし
これからもきっといろいろあるだろう。
「また、いつでも戻っておいで」
と、笑って送り出すことが多い会社は
きっと「いい会社」だ。
ここ数年はそんな別れが多いし
実際に戻ってくる社員も増えたから
ブラスも「いい会社」に近づいたんだなと思う。
そんな中、新卒12期生として入社した
本社所属の福岡かほるの送別会を開いた。

「はちじょうじま〜〜〜」
春に退社の意思があり
その理由を聞いた時は驚いた!
「親戚でも、いるのか」
「いいえ、縁もゆかりもありません」
「では、どうして・・・」
基本的に会社を辞める理由は何でもいいし
それを言わなければいけないとは思わない。
しかし社長として
聞くべきことは聞かないと。
「読者のみなさんは人生の大きな決断をするとき
何を大切にしますか?」
自分のことを思い起こすと
会社をつくった時。
「たまたま結婚式の司会をしていて
ま、これなら好きで得意だし大丈夫かな」
子供が三人もいたのに
その程度の考えで起業した(笑)
一号店をつくると決意した時。
「もう、どうしてもどうしても
自分で全部やりたいからつくる」
何の根拠もなく
それどころか資金もなく
「なんとなくやれそうな気がする」
そんな直感でサラッと決めた。
だから、かほるの
「なんとなく好奇心で・・・」
そんな説明というか理由を聞いて
とてもうれしくなった。
結婚や恋愛だってそうでしょ!
考えて考えて考え抜いて
結婚を決意したという話しはあまり聞かない。
たまたま出会って
「なんとなく」が多いと思うのだ。
「迷わず行けよ、行けばわかるさ」
byアントニオ猪木の名言
が、好きだ。

同期の桜やプランナー時代の仲間も集まって
盛大な送別会だ。

会を仕切ったのは
本社の採用教育チーム。
「最後まで全力で仕事をやり切ってくれて
ホントにありがとう!」
南がかほるへ
賛辞と共に感謝の気持ちを伝える。

「よ〜し、こうなったら八丈島へ行くぞ!」
東京から船で10時間だ(笑)

「いい修行をして、戻って来い」
来るか来ないかは
その時々の事情による。
ただ、貢献した社員が
いつでも戻ってこれる会社をつくるんだと
決めて行動することこそ大切だ。
「人は偶然の出会いにより
人生を構築していく」
理屈ではなく
すべては偶然に過ぎない。
「かほる、八丈島に
何かしらの出会いがあると信じて行って来いよ」
人生は出会いと別れの繰り返しなのだから。