新規事業始まる!
結婚式業界でブラス独自のスタイルを
積み上げていくのだ」
そんな姿勢を貫いてきた。
が、しかし、新規事業への挑戦となると
まずは成功している企業のマネから入ることも
また良しだと判断した!
「もろにパクリじゃないですか!」
そう呟いた読者に
まずは「アホか」と言いたい。
「中身までマネるとは、言ってないぞよ!」
今日はプレオープン日。
まずはサラリーマン風の男が
ふらりとやって来た。
「いらっしゃいませ」
にこやかに迎えるのは基本だ。
しかし。
「いきなり、ビンタ」
説明せねばなるまい。
お客様にアントニオ猪木張りの闘魂を注入するのには
当然訳がある。
太古の昔
「肉を食らう」とは
人にとってどれだけ大変だったか。
それに想いを馳せれば
おのずと答えは出る。
「野生の本能を呼び覚まさない限り
真の肉は味わえない」
「いきなりタツアキ」の理念と言っていい。
「いきなり、着替え」
ネクタイを締めてちゃ話しにならないし
野生の本能を呼び覚ますことなどできるはずもない。
「えっ、普通のお客はイヤだというでしょ」
そう呟いた読者には張本勲バリの
「カツ!」を
今年も入れなければならない。
「結婚式業界のウォルト・ディズニー」
と呼ばれているこの俺を舐めてもらっちゃ困る。
「やれば、できる」
続いて「いきなり、座禅」
聡明な読者なら既に気付いたと思う。
「生命を食らう感謝の気持ちを持て」
創業者として事業にメッセージを込めることは
現代社会では当然のこと。
座禅を愛したスティーブジョブスも
草葉の陰で感動していることだろう。
「いきなり、縄跳び」
もはや説明の必要はあるまい。
「腹を減らさなきゃ、肉も美味くないぞよ」
「いきなり、ニンニク」
当然、生で食らう。
この時点で感動の涙が流れることは
間違いなしだ。
こうなるとお客様に
キロ単位の肉を提供するのはもうカンタン。
「いきなり、食わせる」
「高単価な肉×スピーディーな回転」
自分でいうものなんだが
完璧なビジネスモデルなのだ。
「よ〜し、全国展開だ!」
お客様の晴れやかな笑顔を見て
事業の成功を確信した。
当然ミシュランの三つ星は堅いだろう。
「みなさん、予約を急いでください!!」