ウェディングプランナー
と、本の帯に書いてあるなら読むしかない。
しかも作者が以前にブログに書いた
「あの子が結婚するなんて」の五十嵐貴久ならば。
かなり複雑な思いでこの本を読み進めた。
作者はこの業界とこの仕事について
調べたうえで書いたと思う。
現役かどうかは知らないけど
ウェディングプランナーだと自分では思っている人から
取材をしたと巻末に書いてあるし。
物語の主役であるプロデュース会社に勤める
中堅どころのウェディングプランナーは
仕事に一生懸命でなかなか出会いがない。
「これは、確かに思い当たるフシがあるナ」
ところがひょんなことから出会い
結婚を決意する。
そこから自らの結婚式に向かって
様々なことが起こる物語だ。
せっかくこうして本を紹介しているのだから
批判めいたことは書きたくはない。
けれどもこの程度の認識と想像力で
結婚式業界とウェディングプランナーのことを書かれると
とても「ブライダル小説の決定版」とは言えない。
僕が読んだ中で
一番好きなこの小説には遠く及ばないと思う。
結婚式業界に興味がある人や
この業界に携わる人が二冊を読み比べてみると
結婚式についての思いが深まると思う。
お正月休みにぜひ!