琥珀の夢
名古屋〜仙台は新幹線で行くか
飛行機で行くか迷う。
僕は東海道新幹線から
東京で東北新幹線へ乗り継ぐ手段が好きだ。
時間的に行くと飛行機が早いのだが
新幹線でゆっくりと本を読む時間が貴重なのだ。
ここのところ移動時間に
読み続けていた小説がこれ。
大好きな伊集院さんが書いた
サントリーの創業者である
鳥井信治郎の伝記小説だ。
鳥井信治郎は歴代の日本の偉大な創業者のひとり。
明治初期に欧米諸国に学び
「やってみなはれ」
の精神で日本の洋酒文化の礎を築いた。
読めば読むほどに
刺激を受けつつも自分の甘さを思い知る。
「この時代なら、俺はとても通用しないナ」
それでも時代を超えて
商売に普遍的な基本はある。
「どれだけ苦しくとも社員一同が
自信を持ってお客様に進める商品は
絶対に安売りをしない」
「会社の理念を絶対に曲げない」
「働く社員を大切にする」
などなど。
鳥井信治郎の一生を共に歩みながら
今の自分に生かせることが散りばめられている
ビジネス書であり優れた小説だった。
「やってみなはれ」
いい言葉です。