三十光年の星たち
そばを食べて、いよいよ年越しだ。
「今年は苦しかったナ」
一年間のブログを見返しながら思う。
ハウスウェディング事業10周年があり
「ウェディングプランナーになりたいきみへ」を出版し
順調なスタートを切りながら。
1月のブログに
いかなる局面においても
「自分が絶対に正しい」と思ってはならない。
謙虚でなければならない。
どんなに自信があっても、それを絶対と思い込んではならない。
と、書いているのに
正反対のことをしてしまった。
反省を胸に
来年やるべきことは決まっている。
そんな決意表明はもう少し後にすることにして
お正月におススメの本を紹介したい。
ぼくが一番好きな作家
宮本輝さんの新刊が文庫になったので再び読み返した。
これはひとりの名もない頼りない
たいした学歴もない青年が
三十年後を目指して、手探りでもがきながら
懸命に自分の人生を作り始める物語。
宮本さん自身が作家として歩き始める決意をした時に
「お前の決意をどう信じろというのか
三十年後の姿を見せろ」
と、恩師から言われた言葉が片時も心から消えず
この物語になった。
「十年で、やっと階段の前に立てる。
二十年で三分の一のところまでのぼれる。
三十年で階段をのぼり切る。
そしてのぼり切ったところから、お前の本当の勝負が始まるんだ」
と、主人公を支える老人は説く。
「三十年後の自分か」
社長業を始めて15年
ハウスウェディング事業10年なら
まだまだのぼり始めたばかり。
この本を読んで
「よし、まだまだ先を目指して歩むのだ」
そんな勇気がわいてきた。
上下巻ある長い小説なので
たっぷりと楽しみながら最後は拳を握りしめると思う。
河合達明
自信を持っておススメします!
みなさん、よいお年を。