ロスジェネの逆襲
8月のタイは雨期で
時折雨が降ることもあり
日本より遥かに涼しい気候だった。
外国に行くと
どうしてもその国の言葉を使いたくなる。
毎日「サワディー、コー」(こんにちは)を連発する。
「こいつ、アホだな」
と、思われてもいい。
現地の言葉と表情とジェスチャーで
交流することが大事だと思うのだ。
それはともかく
タイ旅行中に読んだのはこの本。

ロスジェネの逆襲
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企業小説を読みたいなら池井戸潤だ。
もう、間違いない!
前作「ルーズベルトゲーム」もよかったが
この新作はさらにおもしろい。
なぜなら主人公が「半沢直樹」だから。
たぶん池井戸さんの分身ともいうべき半沢は
僕と同じ年代の銀行マン。
三作目の登場だと思う。
毎回ビジネスマンにとっては理想的な活躍をする半沢だが
今回は特に痺れる。
そして半沢が時折吐くセリフにも。
「サラリーマンだけじゃなくて、全ての働く人は
自分を必要とされる場所にいて
そこで活躍するのが一番幸せなんだ」
「仕事は客のためにするもんだ。
ひいては世の中のためにする。
その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。
自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく」
ビジネスマンにとって
勉強になる情報が沢山詰まっていながら
胸のすくエンターテイメント小説でもあるこの本を
この夏、堂々とおススメします。