船に乗れ!
30分ほど本を読むのが日課だ。
好きな本を集中して読めることと
体をじっくり温めるダブル効果があるから
ウルトラおススメの習慣なのだ。
ところがここのところ
この本に夢中になりすぎて
一時間以上お風呂に入る毎日を送ってきた。
逆に体に良くないような気もするけど
それほど「船に乗れ!全三巻」は僕を魅了した。

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
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青春小説が好きだ。
たぶん後悔だらけの青春を送ったからだろう。
だからやたらと青春小説を読みたがる。
このブログの「本のこと」コーナーを読み返しても
圧倒的に多い。
この「船に乗れ!」は著者の藤谷治さんの自伝的青春音楽小説だ。
主人公サトルはチェリストを目指す
音楽高校に通う高校生。
なのでクラッシク音楽が全編に渡って鳴り響いている。
文字に書かれているにもかかわらず
本から音楽が流れてくるのだ。
クラッシク音楽に無知な僕にも。
「青春に悔いはありません」
という言葉を
堂々と言えるは幸せだ。
正直に思い返すと
苦すぎて思い出したくないことばかりなのが
むしろ普通だと思う。
主人公の高校三年間は苦い。
だからこそ共感する。
どうして音楽小説のタイトルが「船に乗れ!」なのか。
音楽を愛する人と
ブラスブラスバンド部員にぜひ読んで確かめて欲しい!