錨を上げよ
これが社長の仕事だと教わった。
その通りだと思う。
が、その一方で
「無所属の時間」を大事にしろ。
とも教わった。
これがかなり難しい。
何をしていても
仕事に結び付ける癖がついてしまっている。
メモを取ったり、赤線を引いたり
本を読んでいる時は特にそうだ。
ところが唯一の例外がある。
それはとんでもなく面白い
長編小説を読み進める時だ。
自分が主人公に同化してしまうほど
のめりこむ小説だ。
ここしばらくは
空いた時間とお風呂の中では
この長い長い本と共に過ごしていた。

錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)
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とほうもなくエネルギッシュな主人公
作田又三の人生は破天荒すぎる。
あまりにも馬鹿すぎて、何度も笑ってしまう。
上下巻合わせて2400枚だから
たぶん16時間はかかったと思う。
最近、長編小説を読んでなかったから
久々に読み切った感動もあった。
ここしばらく長編がマイブームになりそうな予感がする。
みなさんもぜひ。