隠蔽捜査
新人で売れる人もいれば
苦節10年、20年もいる。
昔は画家のゴッホさんみたいに
亡くなってからブレイク?
する芸術家もいた。
特別な才能がない僕たち一般ピープルだって
ブレイクという言葉は大げさだが
いつ急成長するかは分からない。

特に小説家は遅咲きの花が多い。
有名な話だが松本清張さんは
50歳をすぎて小説を書き始め
あれだけの作品を残した。
この「隠蔽捜査」の今野敏さんがデビューしたのは
1978年。
そして2006年に
この作品で吉川英治文学新人賞を受賞した!
ずいぶん久しぶりに今野さんの作品を読んだ。
(20代の頃はミステリーファンでしたから)
「コツコツと書き続けていたんだ」
それだけでもスゴイが
作品は面白すぎて怒涛の一気読みだ!
主人公の竜崎に完全に惚れてしまった。
夏の終わりに、この本は超おすすめです。
人はいつの時代にグッと伸びるか分からない。
辛抱強く、粘ることが大事なのだ。