2006.7
富士登山記
22時30分
ブラス登山部14名は
御殿場インターから
富士山須走口五合目に着いた。
心配した雨も降っておらず
駐車場から見上げる富士は
稜線がハッキリ見える。
「この、てっぺんに行くのか」
現実感が乏しい。
それでもメンバーは元気だ。
やる気満々だ。
だが、夜通し登山をすることは
ほとんどのメンバーが初体験である。
「本当にできるのか?」
大きな不安を抱え
14名の部員は歩き始めた。
すぐに事件は起きた。
体力には自身があると思われた
司会者松本が座り込む・・・。
まだ始まったばかりなのに
どうした?
体調不良か、それとも高山に弱い体質なのか?
5合目といっても
標高は2,000メートルを超えているのだ。
それでもなんとか
必死の思いで6合目までたどり着く。
6合目から7合目までは
本当に遠い。
「こんなにキツイのに、頂上はあまりに遠い」
そんな気持ちが加わり
ますます疲労は増していく。
7合目
司会者松本と
るりプランナーは
もう歩けないだろうと判断した。
「この山小屋で朝を待て」
僕はそう言った。
しかし二人は
「限界まで歩く」
と迷った末、つぶやく。
再び歩き始める。
もう歩きながら話す言葉はない。
メンバーもそれぞれのペースで
頂上を目指している。
8合目
なぜか、7合目から8合目は
近く感じる。
ゆっくりと時間をかけて
限界が近い二人も歩いてくる。
「もしかしたら、いけるかもしれない」
ほんの少し
希望の灯がともる。
頂上でご来光を拝むには
4時半すぎに頂上に達しなければならない。
それはとても無理だった。
だが最後尾の僕たちは
8.5合目の「ご来光山荘」で
幸運にも朝日に出会えた。
眼下に雲。
遠くの空が徐々に赤く染まっていく。
そこに太陽が昇ってくる。
寒くて疲労困憊だが
この景色に癒される。
「さあ、あともう少しだ。行くぞ!」
ここから頂上までは
気力だけだ。
今までより
さらに険しい登山道。
酸素不足と疲労で
足が前に出ない・・・。
一歩また一歩、足を前に出すしかない。
5時50分。
のぼり始めて7時間あまり。
富士山頂に
僕はとうとうたどりついた!
山頂には
1時間以上前に着いた
上原シェフや
今回のリーダー夏目プランナーが
出迎えてくれた。
ちょうど半分のメンバーが
すでに登っているのだ。
ひとり、またひとり
残りのメンバーが登ってくる。
そしてとうとう
7合目の時点で
絶対に無理だろうと思われた
司会者松本とるりプランナーが
登ってきた!
すごい!
全員登りきったのだ!
感激の涙を流せないほど
疲れきっている。
元気なメンバーが作ってくれた
カップラーメンが体にしみわたる。
頂上で味わうコーヒーの味は格別だ!
もっとゆっくりしたいのだが
気温は氷点下に近い。
写真をたくさん撮り
思い出を胸に刻み
下山を開始した。
下りも決して楽ではない・・・。
今度は照りつける太陽の下
「砂走り」と呼ばれる歩き方で
火山灰の上を下っていく。
午前11時
全員が無事下山した。
すばらしい体験だった。
(でも、もう二度と登りたくない・・・)
登山部隊長の吉田プランナーと
すべてを仕切った夏目プランナー
本当にありがとう!
そして、ブラス登山部のメンバー諸君
ありがとう!
忘れられない
想い出の一夜になりました。
PS.
「全員頂上へ登った」と思われたが
元名古屋グランパスエイト
西川プランナーが
頂上ではなく、9合目で引き返していたのだ・・・。
仲間のザックを背負い
途中からすごい勢いで登り始め
すぐにトップに追いついたのに。
「さすがは元プロサッカー選手だ」
と思っていたら
あまりのスピードに体がついていかず
高山病にかかったらしいのだ。
残念、西川。
ブラス登山部14名は
御殿場インターから
富士山須走口五合目に着いた。
心配した雨も降っておらず
駐車場から見上げる富士は
稜線がハッキリ見える。
「この、てっぺんに行くのか」
現実感が乏しい。
それでもメンバーは元気だ。
やる気満々だ。
だが、夜通し登山をすることは
ほとんどのメンバーが初体験である。
「本当にできるのか?」
大きな不安を抱え
14名の部員は歩き始めた。
すぐに事件は起きた。
体力には自身があると思われた
司会者松本が座り込む・・・。
まだ始まったばかりなのに
どうした?
体調不良か、それとも高山に弱い体質なのか?
5合目といっても
標高は2,000メートルを超えているのだ。
それでもなんとか
必死の思いで6合目までたどり着く。
6合目から7合目までは
本当に遠い。
「こんなにキツイのに、頂上はあまりに遠い」
そんな気持ちが加わり
ますます疲労は増していく。
7合目
司会者松本と
るりプランナーは
もう歩けないだろうと判断した。
「この山小屋で朝を待て」
僕はそう言った。
しかし二人は
「限界まで歩く」
と迷った末、つぶやく。
再び歩き始める。
もう歩きながら話す言葉はない。
メンバーもそれぞれのペースで
頂上を目指している。
8合目
なぜか、7合目から8合目は
近く感じる。
ゆっくりと時間をかけて
限界が近い二人も歩いてくる。
「もしかしたら、いけるかもしれない」
ほんの少し
希望の灯がともる。
頂上でご来光を拝むには
4時半すぎに頂上に達しなければならない。
それはとても無理だった。
だが最後尾の僕たちは
8.5合目の「ご来光山荘」で
幸運にも朝日に出会えた。
眼下に雲。
遠くの空が徐々に赤く染まっていく。
そこに太陽が昇ってくる。
寒くて疲労困憊だが
この景色に癒される。
「さあ、あともう少しだ。行くぞ!」
ここから頂上までは
気力だけだ。
今までより
さらに険しい登山道。
酸素不足と疲労で
足が前に出ない・・・。
一歩また一歩、足を前に出すしかない。
5時50分。
のぼり始めて7時間あまり。
富士山頂に
僕はとうとうたどりついた!
山頂には
1時間以上前に着いた
上原シェフや
今回のリーダー夏目プランナーが
出迎えてくれた。
ちょうど半分のメンバーが
すでに登っているのだ。
ひとり、またひとり
残りのメンバーが登ってくる。
そしてとうとう
7合目の時点で
絶対に無理だろうと思われた
司会者松本とるりプランナーが
登ってきた!
すごい!
全員登りきったのだ!
感激の涙を流せないほど
疲れきっている。
元気なメンバーが作ってくれた
カップラーメンが体にしみわたる。
頂上で味わうコーヒーの味は格別だ!
もっとゆっくりしたいのだが
気温は氷点下に近い。
写真をたくさん撮り
思い出を胸に刻み
下山を開始した。
下りも決して楽ではない・・・。
今度は照りつける太陽の下
「砂走り」と呼ばれる歩き方で
火山灰の上を下っていく。
午前11時
全員が無事下山した。
すばらしい体験だった。
(でも、もう二度と登りたくない・・・)
登山部隊長の吉田プランナーと
すべてを仕切った夏目プランナー
本当にありがとう!
そして、ブラス登山部のメンバー諸君
ありがとう!
忘れられない
想い出の一夜になりました。
PS.
「全員頂上へ登った」と思われたが
元名古屋グランパスエイト
西川プランナーが
頂上ではなく、9合目で引き返していたのだ・・・。
仲間のザックを背負い
途中からすごい勢いで登り始め
すぐにトップに追いついたのに。
「さすがは元プロサッカー選手だ」
と思っていたら
あまりのスピードに体がついていかず
高山病にかかったらしいのだ。
残念、西川。
コメント一覧 (10)
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- 2006年07月12日 09:48
- 富士山登頂おめでとうございます!
みなさんの団結力に拍手。
ご来光は、ここまで登ってきたご褒美かしら。というくらい美しい景色ですよね。
「日本一の山に登った!」という達成感のせいか、妙にすがすがしい気分になったのを覚えています。
1度は経験してみるべき。だけど、一度でいいかな。と思っていた私ですが、今はまた登ってみようかなと思い始めています。
本当にお疲れ様でした!
-
- 2006年07月12日 11:21
- ブラス登山部の皆様、お疲れ様でした。
頂上まで行けたという達成感と感動で
いっぱいですね!
有難いご来光を拝めたので、きっと人生変わるはず!!
富士山ばんざ〜い
-
- 2006年07月12日 21:40
- ブラス登山部のみなさん、お疲れ様でした。そしてご心配をお掛けしました。
荷物をもってくれた西川くん、手をひいてくれた千幸さん、私とるりPのそばでずっと励ましてくれた吉田リーダー、そして頂上で待っててくれた皆さんのおかげで無事に最後まで頑張れました。
ありがとうございます。
ご来光を拝めたので、きっと人生変わります!!幸せになります!!!
-
- 2006年07月12日 21:42
- 富士山!サイコーでした。
3回目の私もなんだか今回が一番自分の中で達成感があり、やっと富士登山から卒業ができそうです!
みなさん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
登られたことのないみなさん、一度は経験するといいかもしれません!
お勧めです☆
-
- 2006年07月12日 23:06
- ブラス登山部、富士山登頂おめでとうございます。
この梅雨の中、ご来光を拝めるなんてすごいにつきますね!
やはりブラスは強運も持ち主ばかりなんだろうな!!!
PS
最後の写真の人数数えてしまいました。
やっぱり一人足りない(汗)
写真の上の方に小さく写真入れましょうよ(笑)
-
- 2006年07月13日 00:07
- 富士山、本当に登りきれたなんて夢のようです★体中の筋肉痛は、よくがんばった自分の証だと思ったら、なんだか心地よくもなってきました!笑
私の変なテンションに付き合ってくださったみなさんに本当に感謝しています!笑
初めての登山がこんなに最高のものになって幸せです!登山部サイコー!
-
- 2006年07月13日 00:52
- 社長!登山部の皆さん!
富士登山、本当にお疲れ様でした!!
写真を見るたびにあのときの感動がよみがえってきます。
今回無事に登山できたのもチームワークの勝利だと思いました。とっても楽しかったです。
社長をはじめブラスの皆さんと富士登山できたことを誇りに思っています。
どうもありがとうございました!!
-
- 2006年07月13日 14:34
- みなさん、感動のコメント
ありがとう!
登頂から二日たち
また山に登りたくなりました!
今度は景色のいい山に行こう。
だれかお勧めの山はありますか?
-
- 2006年07月14日 14:34
- 皆さん、お疲れ様でした。
お勧めの山・・・それは富山の立山(たてやま)です。
登ってすぐに降りる山ではなく、尾根づたいに縦走が楽しめる山脈はサイコーです。小学生で初登山をし、立山のおかげで山登りが好きになりました。
ブログを見てて、私もまた山が恋しくなりましたわ。
夏目隊長、立山縦走の企画をお願いします。
まだ富士山に登ったことのない身ですが
なんだか上りたくなってきた
・・・と、申し遅れました。
僕は、来春にブルーレマンで結婚式を
挙げさせていただく水野といいます。
ひそかに社長さんのメールを拝見させていただいてました
なんだかブラスのSTAFFさんは
すごく仲がよさそうでうらやましいかぎりです!!
仕事をしていく上で人間関係が一番ですからね
しかしながら登山部の方々
お疲れ様でした!!
もしお会いできる事がありましたら
ぜひお話を聞かせてくださいね