人情の機微
そうとう好きになったので
ブラスの経営理念にも
その言葉を入れた。
「ブラスの使命は、社員の幸せを追求すると同時に
温かさ、素直さ、人情の機微を大切に
最高の結婚式サービスを行うことです。」
で、どうして好きになったかというと
大好きな作家、宮本輝さんの小説に
頻繁に引用されるからだ。
先日の韓国旅行で読んだ
「流転の海 第三部 血脈の火」にも
この言葉は出てきた。

主人公の松坂熊吾はこうつぶやく。
「あまたの哲学の中に、人情の機微に触れたものが
ないのはなぜであろう。俺はすべての哲学に通暁しているわけではないが
人情について論じた哲学書を読んだことはない」
「わしが辞典を作ったら、哲学とは人間にとって
何が幸福か、人間はどうしたら幸福になれるのかを
考察する学問じゃと解説してやる。
そうすりゃあ、人情の機微についても
じっくりと考えるようになるじゃろう」
戦後の日本を舞台に展開する
父と子の物語、流転の海シリーズ。
僕は何度読んだかわからないほど
大好きなので
みなさんにも絶対に読んで欲しいです。
ちなみに第一部発売から
20年以上経過していますが
いまだ完結していません。
共に第5部の発売を待ちましょう。