2009.7
ブラス登山部2009 八ヶ岳へ その2
「山の天気は変わりやすい」
誰もがこの言葉を知っている。
でもそれを心底実感することは
少ないだろう。
行者小屋から赤岳展望荘までは
普通に登って1時間30分かかる。
僕らは2時間で登るつもりで
ゆっくり歩き出した。
次第に険しくなる登山道。
急斜面が続く。
そして少しずつ霧が濃くなってゆく。
標高が高くなるにつれ
木々は姿を消し
滑りやすい岩肌を登ることになる。
「みんな、絶対に無理をするな!
一歩一歩、ゆっくりだぞ〜」
木々が完全に姿を消したところで
突然、突風が僕たちを襲う。
霧がさらに濃くなり
延びた隊列の後ろが見えなくなる。
あまりの風の強さに
身動きができず、しゃがみこむ。
天候が急変したのだ。
気が動転し、どう判断してよいかわからない。
が、しかし
新入部員のフジナミだけは
この状況を楽しんでいる。
慎重な行動は必要だが
冷静に考えると体勢を低くし
一歩一歩進めば大丈夫なのだ。
「見えた、赤岳展望荘だ!」
びしょ濡れのメンバーが
一人、また一人到着する。
最後に辿り着いた
稲垣コアラプランナーは
あまりの達成感に号泣だ。
山は安全を第一に考え、行動しなくてはならない。
しかし登り始めた以上
自分の足で進むしかないのだ。
がんばるしかない時がある。
ブラス登山部は
得難い経験をしたのだった。
続く。
誰もがこの言葉を知っている。
でもそれを心底実感することは
少ないだろう。
行者小屋から赤岳展望荘までは
普通に登って1時間30分かかる。
僕らは2時間で登るつもりで
ゆっくり歩き出した。
次第に険しくなる登山道。
急斜面が続く。
そして少しずつ霧が濃くなってゆく。
標高が高くなるにつれ
木々は姿を消し
滑りやすい岩肌を登ることになる。
「みんな、絶対に無理をするな!
一歩一歩、ゆっくりだぞ〜」
木々が完全に姿を消したところで
突然、突風が僕たちを襲う。
霧がさらに濃くなり
延びた隊列の後ろが見えなくなる。
あまりの風の強さに
身動きができず、しゃがみこむ。
天候が急変したのだ。
気が動転し、どう判断してよいかわからない。
が、しかし
新入部員のフジナミだけは
この状況を楽しんでいる。
慎重な行動は必要だが
冷静に考えると体勢を低くし
一歩一歩進めば大丈夫なのだ。
「見えた、赤岳展望荘だ!」
びしょ濡れのメンバーが
一人、また一人到着する。
最後に辿り着いた
稲垣コアラプランナーは
あまりの達成感に号泣だ。
山は安全を第一に考え、行動しなくてはならない。
しかし登り始めた以上
自分の足で進むしかないのだ。
がんばるしかない時がある。
ブラス登山部は
得難い経験をしたのだった。
続く。