2021.4
河合達明探検隊
大ヒットテレビ番組
「川口浩(ひろし)探検隊シリーズ」が好きだった。
「えっ、なんですか、それ」
ほとんどの読者が知らないのも無理はない。
昭和の古い特番だから。
簡単に説明すると
川口浩隊長が南半球のジャングルを中心とした
世界各地の秘境に猛獣や未確認動物などを求めて
探検をする番組だ。
幼い頃の河合達明少年は
手に汗を握りながらテレビの前で正座し
川口隊長が体を張ってサバイバル姿に
強いあこがれを抱いた。
そして今。
「今は亡き川口隊長に成り代わって
俺が立ち上がるしかない」
「何を探しに行くんですか・・・?」
と、アホなことをつぶやいた読者には
まずは一つ目の「カツだ〜」
「コロナという疫病を退散させるには
伝説の妖怪アマビエを発見するしかないぜよ!」
我々探検隊は、愛知県の山奥の「しあわせ村」に
アマビエが生息しているとの貴重な情報を得た。
「おい、森の中に何か浮かんでるぞ!」
ほふく前進だ!
「ジャーン!ジャジャジャジャーン」
番組ならここで派手な効果音が流れる違いない。
なんと守り神の向こうに、巨大な大仏が現れる。
「妖怪アマビエの生息地を教えてください」
大仏様より天啓を得た僕たち探検隊は
さらに奥地へすすむ。
「おっ、何かいるぞ!」
アマビエは水辺にいるのか。
番組ではダイナミックなナレーションが入る場面だ。
「カッパ君か〜」
貴重な発見だが、今回の目的ではない。
カッパを逃がし
探検隊はさらに奥へ奥へとすすむ。
「もしかして、鬼太郎とねずみ男ですか・・・」
「同じ妖怪仲間ですよね。
アマビエがどこにいるか教えてください」
「あっちにいるよ」
素直に指示に従う。
「アマサンだろ!!」
ねずみ男を信じた俺がバカだった。
「もしかしてそのエビは、エビザベスですか」
そんなブラスネタを呟いている場合じゃない。
一刻も早く、アマビエを探さねば。
三日三晩歩き続けると森の中に草原が広がっている。
「もしかして、あれは・・・」
隊長が先頭を切って突き進む!
「みんな来い!いたぞ〜」
「これは、アマ・・・・・・エビかな・・・」
あまりのくだらなさに失笑した読者には
ここで二つ目の「カツ!」を入れなければならない。
「探検はホップ、ステップ、ジャンピング〜だろ」
アマサン、アマエビとくれば、次こそ本物に違いない。
「おい、あの大きな木の下に何かいるぞ!」
「とうとう見つけた!
あれこそ疫病を退治する伝説の妖怪アマビエだ〜」
河合達明探検隊は命がけの探検の末
とうとうアマビエに出会った。
「美しいお姿ですね、アマビエ様。
コロナという疫病をどうか退治してください」
願いが通じればコロナは終息へ向かうはず。
「俺の手柄と世間の人々は知らなくていい」
人々がマスクを外して
心置きなく飲んで食べて大いに語らい
以前のような日常が戻ればそれでいいのだ。
「探検隊と言いつつ
隊員がひとりもいないじゃないですか」
そんな細かなツッコミに付き合っているヒマはない。
「俺達には次の探検が待っている」
なお、河合達明探検隊に入りたい読者がいれば
かなり厳しい訓練が待ち受けていることを承知の上で
ぜひとも応募して欲しい。
次の冒険は何だ。
「俺たちの旅に終わりはないぜよ」
思いを新たにした4月1日の朝であった。
「川口浩(ひろし)探検隊シリーズ」が好きだった。
「えっ、なんですか、それ」
ほとんどの読者が知らないのも無理はない。
昭和の古い特番だから。
簡単に説明すると
川口浩隊長が南半球のジャングルを中心とした
世界各地の秘境に猛獣や未確認動物などを求めて
探検をする番組だ。
幼い頃の河合達明少年は
手に汗を握りながらテレビの前で正座し
川口隊長が体を張ってサバイバル姿に
強いあこがれを抱いた。
そして今。
「今は亡き川口隊長に成り代わって
俺が立ち上がるしかない」
「何を探しに行くんですか・・・?」
と、アホなことをつぶやいた読者には
まずは一つ目の「カツだ〜」
「コロナという疫病を退散させるには
伝説の妖怪アマビエを発見するしかないぜよ!」
我々探検隊は、愛知県の山奥の「しあわせ村」に
アマビエが生息しているとの貴重な情報を得た。
「おい、森の中に何か浮かんでるぞ!」
ほふく前進だ!
「ジャーン!ジャジャジャジャーン」
番組ならここで派手な効果音が流れる違いない。
なんと守り神の向こうに、巨大な大仏が現れる。
「妖怪アマビエの生息地を教えてください」
大仏様より天啓を得た僕たち探検隊は
さらに奥地へすすむ。
「おっ、何かいるぞ!」
アマビエは水辺にいるのか。
番組ではダイナミックなナレーションが入る場面だ。
「カッパ君か〜」
貴重な発見だが、今回の目的ではない。
カッパを逃がし
探検隊はさらに奥へ奥へとすすむ。
「もしかして、鬼太郎とねずみ男ですか・・・」
「同じ妖怪仲間ですよね。
アマビエがどこにいるか教えてください」
「あっちにいるよ」
素直に指示に従う。
「アマサンだろ!!」
ねずみ男を信じた俺がバカだった。
「もしかしてそのエビは、エビザベスですか」
そんなブラスネタを呟いている場合じゃない。
一刻も早く、アマビエを探さねば。
三日三晩歩き続けると森の中に草原が広がっている。
「もしかして、あれは・・・」
隊長が先頭を切って突き進む!
「みんな来い!いたぞ〜」
「これは、アマ・・・・・・エビかな・・・」
あまりのくだらなさに失笑した読者には
ここで二つ目の「カツ!」を入れなければならない。
「探検はホップ、ステップ、ジャンピング〜だろ」
アマサン、アマエビとくれば、次こそ本物に違いない。
「おい、あの大きな木の下に何かいるぞ!」
「とうとう見つけた!
あれこそ疫病を退治する伝説の妖怪アマビエだ〜」
河合達明探検隊は命がけの探検の末
とうとうアマビエに出会った。
「美しいお姿ですね、アマビエ様。
コロナという疫病をどうか退治してください」
願いが通じればコロナは終息へ向かうはず。
「俺の手柄と世間の人々は知らなくていい」
人々がマスクを外して
心置きなく飲んで食べて大いに語らい
以前のような日常が戻ればそれでいいのだ。
「探検隊と言いつつ
隊員がひとりもいないじゃないですか」
そんな細かなツッコミに付き合っているヒマはない。
「俺達には次の探検が待っている」
なお、河合達明探検隊に入りたい読者がいれば
かなり厳しい訓練が待ち受けていることを承知の上で
ぜひとも応募して欲しい。
次の冒険は何だ。
「俺たちの旅に終わりはないぜよ」
思いを新たにした4月1日の朝であった。