しない経営
これはリーダーが最もしてはいけないことの一つ。
流行りのビジネス本を読んだあととか
講演を聞いたあとの上司の指示は要注意だ(身に覚えアリ)
言うまでもないが部下は指示を守らざる得ないので
時間も労力も無駄に消費する。
とはいえ「思い付き」だというのは
ほぼ部下にバレるので
なんとか忘れてもらおうと工夫する賢い部下もいる(笑)
しかし大半は真面目に取り組んで
生産性を大いに落とすことになってしまうのだ。
「やるべきことと、やってはいけないこと」
整理整頓清潔清掃などに代表される
ごく基本的なことは除いて
それぞれの会社によりそれは異なる。
A社では正解でもB社では不正解
ということが多々あるのが経営の難しくも面白いところだ。
では、それぞれの会社により
「やるべきことと、やってはいけないこと」
をどう判断するか。
この本はそれをそっと教えてくれる。
ビジネスマンなら最近のワークマンの快進撃を
日経新聞等々で読んだことがあるはず。
本のはじめにを引用しよう。
1.社員のストレスになることはしない。
残業しない。
仕事の期限を設けない。
ノルマと短期目標を設定しない。
2.ワークマンらしくないことはしない。
他社と競争しない。
値引きをしない。
デザインを変えない。
3.価値を生まない無駄なことはしない。
社内行事をしない。
会議を極力しない。
経営幹部は極力出社しない。
幹部は思いつきでアイデアを口にしない。
多くの企業がしていることをワークマンは一切しない。
とりわけ「頑張る」はしないどころか、禁止だ。
それでいて業績は10期連続最高益を更新中なのだ(スゴイ)
ワークマンのマネをしてはいけないが
ブラスにとっての「しないこと」は何かを考えるために
絶好の教材になる。
やるべきことと、やってはいけないことは
その会社が持つ、社風であり企業文化であり
歩み続けている会社のストーリーから判断できると思う。