2019.10
ワールドカップラグビー 日本対スコットランド
スポーツ観戦の楽しみは
チケットを手にした時から始まっている。
そして試合当日
スタジアムへ向かう途中の時間もまた楽しみの一つだ。
午後4時45分。
キックオフまで3時間もあるというのに
新横浜駅からスタジアムへ向かう道々には
サポーターたちが盛り上がりを見せている。
特にスコットランドのサポーターが目につく。
自慢ですが僕は
サッカーのワールドカップをはじめとした
世界各国のビッグマッチを観戦してきたので
その気持ちがよくわかる。
外国に乗り込んで
自国のナショナルチームを応援することは
実に誇らしい気持ちになるのだ。
この横浜国際競技場は
「もったいない」
と、何度も言いたくなる施設だ。
「どうしてあの時(2002年の日韓ワールドカップ)
球技専用スタジアムにしなかったんだ・・・」
陸上のトラックがあるから
スタンドとピッチの距離が遠すぎて
見にくいと言わざる得ない。
前回のサモア戦が
トヨタスタジアムだっただけに
なおさら違いが鮮明にわかる。
そしてお手洗いに行くために
延々と待たねばならない設計にも
喝を入れたくなるし・・・。
しかし今日はそんなハコ理論を
語っている場合じゃない。
台風による様々な困難を乗り越えて
この試合の開催にこぎつけた
関係者のみなさんに感謝しなければならない。
さらによくよく考えると
このワールドカップを誘致するために
何年も前から準備して開催権を勝ち取った
陰の立役者のみなさんにも。
2時間前にスタジアムに入ったにもかかわらず
あっという間に選手入場だ。
黙とうを捧げて、国歌斉唱。
6万人で歌う「君が代」に痺れているうちに
キックオフだ。
ちなみに旅の友の下野君は
怖ろしいほどラグビーのルールを知らない。
「えっ、どうして前にパスしないのですか?」
「下野君、恥ずかしいから黙ってくれ。
前にパスしないからラグビーだろ」
今回のワールドカップを通してかなり学んだので
知ったかぶりで説明する僕も僕だが
とんちんかんなことも言っているはずだから
回りのラグビー通はさぞ笑っていることだろう。
しかしそんなにわかファンを
トリコにしてしまう魅力が日本チームにはある!
試合内容を説明する必要はないし
できない。
福岡選手が抜け出してトップスピードに入った時
6万人のスタンドは総立ちになり
地鳴りのような歓声がスタジアムを包んだ。
「トライ!」
スタジアム中に歓喜の渦が広がる。
後半はピンチの連続だった。
知らず知らずのうちに手を合わせて祈り
「ガンバレ」という言葉しか出ない。
「5、4、3、2,1」
観客全員で声をからして叫び
ノーサイド。
なぜか隣のスコットランド人と
抱き合って喜ぶ下野君。
スコットランドから応援に来て
悔しいはずなのに日本を称えてくれる姿勢も
ラグビーファンならではなのだろう。
「史上最高の試合を
この目で見たな下野君」
「ONE TEAM」を合言葉にして
すべてを捧げてきた日本代表チームに
僕らは光を見た。
ラグビーはにわかファンだけど
スポーツ観戦オタクとしては
自分史上に燦然と輝く夜になった。
「ありがとうございます」
感謝の言葉しか見当たりません。
チケットを手にした時から始まっている。
そして試合当日
スタジアムへ向かう途中の時間もまた楽しみの一つだ。
午後4時45分。
キックオフまで3時間もあるというのに
新横浜駅からスタジアムへ向かう道々には
サポーターたちが盛り上がりを見せている。
特にスコットランドのサポーターが目につく。
自慢ですが僕は
サッカーのワールドカップをはじめとした
世界各国のビッグマッチを観戦してきたので
その気持ちがよくわかる。
外国に乗り込んで
自国のナショナルチームを応援することは
実に誇らしい気持ちになるのだ。
この横浜国際競技場は
「もったいない」
と、何度も言いたくなる施設だ。
「どうしてあの時(2002年の日韓ワールドカップ)
球技専用スタジアムにしなかったんだ・・・」
陸上のトラックがあるから
スタンドとピッチの距離が遠すぎて
見にくいと言わざる得ない。
前回のサモア戦が
トヨタスタジアムだっただけに
なおさら違いが鮮明にわかる。
そしてお手洗いに行くために
延々と待たねばならない設計にも
喝を入れたくなるし・・・。
しかし今日はそんなハコ理論を
語っている場合じゃない。
台風による様々な困難を乗り越えて
この試合の開催にこぎつけた
関係者のみなさんに感謝しなければならない。
さらによくよく考えると
このワールドカップを誘致するために
何年も前から準備して開催権を勝ち取った
陰の立役者のみなさんにも。
2時間前にスタジアムに入ったにもかかわらず
あっという間に選手入場だ。
黙とうを捧げて、国歌斉唱。
6万人で歌う「君が代」に痺れているうちに
キックオフだ。
ちなみに旅の友の下野君は
怖ろしいほどラグビーのルールを知らない。
「えっ、どうして前にパスしないのですか?」
「下野君、恥ずかしいから黙ってくれ。
前にパスしないからラグビーだろ」
今回のワールドカップを通してかなり学んだので
知ったかぶりで説明する僕も僕だが
とんちんかんなことも言っているはずだから
回りのラグビー通はさぞ笑っていることだろう。
しかしそんなにわかファンを
トリコにしてしまう魅力が日本チームにはある!
試合内容を説明する必要はないし
できない。
福岡選手が抜け出してトップスピードに入った時
6万人のスタンドは総立ちになり
地鳴りのような歓声がスタジアムを包んだ。
「トライ!」
スタジアム中に歓喜の渦が広がる。
後半はピンチの連続だった。
知らず知らずのうちに手を合わせて祈り
「ガンバレ」という言葉しか出ない。
「5、4、3、2,1」
観客全員で声をからして叫び
ノーサイド。
なぜか隣のスコットランド人と
抱き合って喜ぶ下野君。
スコットランドから応援に来て
悔しいはずなのに日本を称えてくれる姿勢も
ラグビーファンならではなのだろう。
「史上最高の試合を
この目で見たな下野君」
「ONE TEAM」を合言葉にして
すべてを捧げてきた日本代表チームに
僕らは光を見た。
ラグビーはにわかファンだけど
スポーツ観戦オタクとしては
自分史上に燦然と輝く夜になった。
「ありがとうございます」
感謝の言葉しか見当たりません。